店舗や地域密着型の会社にとって、Googleビジネスプロフィールはかなり重要な集客ツールです。
Google検索やGoogleマップに、
- 営業時間
- 住所
- 電話番号
- 写真
- 口コミ
- 最新情報
などを表示できます。
ただ、実際に運用しようとすると、
「口コミへ返信しないと……」
「営業時間を変更しないと……」
「投稿もしばらくしていない……」
「そもそも今月Googleマップから何人来たんだ?」
となりがちです。
そんなGoogleビジネスプロフィールの管理方法が、2026年にかなり変わり始めています。
Googleは2026年6月、GeminiアプリとGoogleビジネスプロフィールを直接接続する新機能を発表しました。
プロフィールの情報をGeminiに読ませるだけではありません。
口コミへの返信、パフォーマンス分析、営業時間の更新、季節に合わせた投稿などを、Geminiとの会話から行えるようになります。
今回は2026年9月時点のGoogle公式情報をもとに、何ができるようになったのか、店舗や小規模事業者ならどう使うと便利なのかを整理します。
- GoogleビジネスプロフィールとGeminiが直接つながった
- Geminiは何の情報を見られる?
- 「今月どうだった?」とGeminiに聞ける
- 口コミをGeminiに分析してもらえる
- 口コミへの返信もGeminiが作れる
- ただしAI返信をそのまま投稿し続けるのはおすすめしない
- 営業時間の変更もGeminiからできる
- 季節に合わせた投稿も作れる
- Business notebooksも追加
- Geminiから「やるべきこと」を教えてもらえる
- Googleマップ集客そのものもAI化している
- Googleビジネスプロフィールの情報がますます重要になる
- MEOで順位を上げる裏技があるわけではない
- AIで口コミを大量生成するのは絶対に違う
- 店舗オーナーならこんな使い方ができそう
- 小規模事業者ほどAIの恩恵は大きい
- Googleビジネスプロフィールだけで集客は完結しない
- 2026年の店舗集客は「Googleマップ+WEB+AI」で考える
- まとめ|Googleビジネスプロフィール運用もAIに手伝わせる時代へ
- 参考:Google公式情報
GoogleビジネスプロフィールとGeminiが直接つながった
Googleが新機能を発表したのは2026年6月10日です。
GeminiアプリへGoogleビジネスプロフィールを接続することで、Geminiが自社のビジネス情報を理解できるようになります。
これまでGeminiへ、
「うちの店の口コミを分析して」
と頼むなら、口コミをコピーして貼り付けるなどの作業が必要でした。
しかしGoogleビジネスプロフィールと接続すれば、Gemini自身がビジネスの情報を参照できます。
Geminiが単なる一般的なAIではなく、「自分の店のことを知っているAI」になるイメージです。
Geminiは何の情報を見られる?
Google公式では、GeminiがGoogleビジネスプロフィールの情報へアクセスできると説明しています。
たとえば、
- 顧客レビュー
- 顧客からの質問
- ビジネス情報
- パフォーマンスデータ
などです。
さらにパフォーマンスについては、
- Google検索での表示
- 経路検索
- 電話
- 顧客エンゲージメント
などのデータをGeminiが分析できます。
「今月どうだった?」とGeminiに聞ける
個人的に一番便利だと思うのがこれです。
Google公式が紹介している使い方のひとつに、
「今月、私のビジネスはどうだった?」
という質問があります。
Geminiは接続されたGoogleビジネスプロフィールのデータを確認し、検索表示、経路検索、通話などを分析します。
つまり、管理画面を開いて数字を一つずつ見るのではなく、
「先月と比べてどう?」
「何が伸びた?」
「最近お客さんは何を評価している?」
といった聞き方ができるようになります。
アクセス解析の管理画面を見るのが苦手な店舗オーナーほど、相性のいい機能だと思います。
口コミをGeminiに分析してもらえる
Googleマップ集客では口コミがかなり重要です。
Google自身もローカル検索順位について、
- 関連性
- 距離
- 知名度
などをもとに決定しており、口コミ数や評価もローカルランキングに影響する可能性があると説明しています。
ただし、口コミが50件、100件と増えてくると、全部を読み返して傾向を整理するのは大変です。
Geminiと接続すれば、
- 評価されているポイント
- 不満が多いポイント
- 最近増えている意見
- 改善できそうな部分
などをまとめてもらう使い方ができます。
これは単なるMEO対策だけではありません。
口コミは無料で集まっている「お客様アンケート」でもあります。
店舗改善やサービス改善にも使えます。
口コミへの返信もGeminiが作れる
口コミが増えると大変なのが返信です。
高評価ならまだ書きやすいですが、毎回、
「ご来店ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております。」
だけでは、ほぼ定型文になってしまいます。
GeminiはGoogleビジネスプロフィールと接続することで、その店舗の情報や文脈を理解した口コミ返信案を作成できます。
たとえば、
- 料理について褒められた
- スタッフ対応について褒められた
- 待ち時間を指摘された
- 価格について意見があった
など、口コミ内容に合わせた返信を作りやすくなります。
ただしAI返信をそのまま投稿し続けるのはおすすめしない
便利だからといって、すべての口コミへAIが作った文章をそのまま貼るだけの運用はあまりおすすめしません。
口コミを書いた人は、その店舗へ実際に行った人です。
そこへ、いかにもAIが作ったような長い文章を毎回返しても意味がありません。
私は、
- Geminiに返信案を作らせる
- 内容を確認する
- 必要なら一言だけ実際の情報を追加する
- 投稿する
くらいがちょうどいいと思います。
AIは返信を考える時間を減らすために使う。お客さんとのコミュニケーションそのものまで丸投げしない。
営業時間の変更もGeminiからできる
Google公式では、GeminiからGoogleビジネスプロフィールの営業時間などを更新できる機能も紹介しています。
店舗運営では、
- 祝日
- 年末年始
- 臨時休業
- イベント営業
- 営業時間短縮
などがあります。
営業時間が間違っていると、ユーザーは営業していると思って店舗へ行ってしまいます。
Googleマップ上の情報はWEBサイト以上に直接見られることもあるため、店舗系ビジネスではかなり重要です。
季節に合わせた投稿も作れる
Googleビジネスプロフィールでは、最新情報やイベント、キャンペーンなどを投稿できます。
ただ、これも運用が止まりやすい機能です。
Geminiとの連携では、ビジネス情報を理解したうえで季節に合わせた投稿を作ることができます。
たとえば飲食店なら、
「秋限定メニューのGoogleビジネスプロフィール投稿を作って」
美容室なら、
「9月向けのヘアケア投稿を作って」
住宅会社なら、
「台風シーズン向けの点検案内を作って」
といった使い方です。
AIに毎回会社説明を入力しなくても、自社のビジネス情報を前提として考えてくれるところが大きな違いです。
Business notebooksも追加
GoogleはGoogleビジネスプロフィール連携と同時に、Business notebooksという機能も発表しています。
これは、
- 過去のGeminiとの会話
- Googleビジネスプロフィール
- WEBサイト
- その他の情報源
などをまとめ、ビジネスの情報を継続的に理解させるための仕組みです。
普通の生成AIでは、新しいチャットを始めるたびに、
「当社は○○市で○○をやっている会社で……」
と説明することがあります。
Business notebooksでは、そうしたビジネスの背景情報をまとめて持たせられます。
Geminiから「やるべきこと」を教えてもらえる
Business notebooksでは、単に質問へ回答するだけでなく、必要な作業を先回りして知らせる機能も紹介されています。
Google公式では、たとえば、
- 未回答の顧客質問
- 設定されていない祝日の営業時間
などを知らせる例を挙げています。
これは小規模事業者にはかなり便利だと思います。
店舗オーナーはGoogleビジネスプロフィールだけを管理しているわけではありません。
本業をしながら、
- 接客
- 仕入れ
- 経理
- SNS
- WEBサイト
- 広告
までやっているケースもあります。
「管理画面を毎日見に行く」のではなく、「必要なことがあればAIから教えてもらう」方向へ変わっていきそうです。
Googleマップ集客そのものもAI化している
今回のGemini連携だけを見ると、店舗管理を便利にする機能に見えます。
しかしGoogleマップ側でもAI化が進んでいます。
Googleは2026年にAsk MapsというAI検索機能を発表しています。
ユーザーは、
「近くで子どもと入りやすくて、待ち時間が少ないレストランは?」
のように自然な文章で場所を探せるようになります。
従来なら、
「岡崎市 子連れ レストラン」
のようなキーワード検索でした。
今後はもっと具体的な条件をAIへ伝え、その条件に合う店舗をGoogle側が探す使い方が増える可能性があります。
Googleビジネスプロフィールの情報がますます重要になる
AIが店舗を探すようになると、Googleがその店舗について理解できる情報が重要になります。
たとえば、
- 正しいカテゴリ
- 営業時間
- サービス内容
- 商品
- 写真
- 口コミ
- WEBサイト
などです。
情報が少なければ、AIもその店舗について正確に判断できません。
これからのMEOは「キーワードを入れる」より、「Googleが自社について正確に理解できる情報を揃える」という考え方がさらに重要になると思います。
MEOで順位を上げる裏技があるわけではない
Googleビジネスプロフィールの話になると、
「どうすればGoogleマップで1位になる?」
という話になりがちです。
Googleはローカル検索順位について、主に、
- 関連性:検索内容とビジネスがどれだけ一致するか
- 距離:検索地点からどれくらい離れているか
- 知名度:そのビジネスがどれくらい知られているか
をもとに決定すると説明しています。
距離は店舗側で操作できません。
そのため、
- プロフィール情報を充実させる
- 正しいカテゴリを設定する
- 口コミを増やす
- 口コミへ返信する
- WEBサイトの情報も充実させる
といった基本が重要です。
Geminiと連携したからGoogleマップの順位が上がる、という公式情報はありません。
あくまで運用や分析を効率化する機能です。
AIで口コミを大量生成するのは絶対に違う
GeminiとGoogleビジネスプロフィールがつながったからといって、AIで口コミを作ればいいという話ではありません。
Googleは偽のエンゲージメントや、実体験に基づかないレビューを禁止しています。
口コミは実際のお客さんから集めるものです。
AIを使うなら、
- 口コミの傾向分析
- 返信案作成
- 改善点抽出
- 投稿作成
など、店舗側の作業を効率化するために使う方がいいでしょう。
店舗オーナーならこんな使い方ができそう
実際に使えるようになったら、私はまず次のような質問を試してみたいです。
集客分析
「先月と今月のGoogleビジネスプロフィールのパフォーマンスを比較して」
口コミ分析
「直近3か月の口コミで、お客様から特に評価されているポイントを5つ教えて」
改善点
「低評価口コミに共通している不満を整理して」
口コミ返信
「この口コミへ、丁寧だけど定型文っぽくない返信案を作って」
投稿
「今月の季節に合ったGoogleビジネスプロフィール投稿を3案作って」
プロフィール確認
「Googleビジネスプロフィールで不足している情報がないか確認して」
こうした作業なら、AIとの相性はかなりいいと思います。
小規模事業者ほどAIの恩恵は大きい
大企業なら、
- マーケティング担当
- SNS担当
- WEB担当
- 広報担当
が別々にいることもあります。
しかし小さな会社や店舗では、一人が全部やっていることも珍しくありません。
Googleも今回の発表で、小規模事業者がCEO、マーケティング、顧客対応など複数の役割を担っていることを背景として説明しています。
だからこそAIを、
「人間の代わりに全部やらせるもの」
ではなく、
「一人で複数の仕事を回すための補助役」
として使うのはかなり合理的です。
Googleビジネスプロフィールだけで集客は完結しない
Googleマップが重要だからといって、WEBサイトが不要になるわけではありません。
Googleビジネスプロフィールには概要情報は載せられますが、
- 詳しいサービス説明
- 料金
- 施工事例
- 商品詳細
- 会社の考え方
- よくある質問
などはWEBサイトの方が詳しく伝えられます。
Google自身もローカル検索の知名度について、WEB上のリンクや記事などの情報を利用すると説明しています。
GoogleビジネスプロフィールとWEBサイトを別々に考えるのではなく、両方で正しい会社情報を伝えることが重要です。
2026年の店舗集客は「Googleマップ+WEB+AI」で考える
店舗集客の流れはかなり変わってきています。
以前は、
Google検索 → WEBサイト
という流れが中心でした。
現在は、
- Google検索
- Googleマップ
- AI Overview
- AI Mode
- Ask Maps
- Gemini
など、ユーザーが店を見つける入口が増えています。
その中でGoogleビジネスプロフィールは、Googleへ店舗情報を伝える重要な情報源のひとつです。
今後は「MEOだけ」「SEOだけ」と分けすぎず、Google全体に正しい情報を届けるという考え方の方が合ってくると思います。
まとめ|Googleビジネスプロフィール運用もAIに手伝わせる時代へ
2026年6月、GoogleはGeminiとGoogleビジネスプロフィールの直接連携を発表しました。
これによりGeminiから、
- 口コミを分析する
- 口コミ返信案を作る
- パフォーマンスを分析する
- 営業時間を更新する
- 季節の投稿を作る
- プロフィールの不足情報を確認する
といった使い方ができるようになります。
ただし、AIに全部任せれば集客できるわけではありません。
口コミを実際に集めるのも、良いサービスを提供するのも、正しい会社情報を用意するのも事業者側です。
AIがやってくれるのは「Googleビジネスプロフィール運用そのもの」ではなく、運用にかかっていた面倒な作業を減らすこと。
私はこの使い方が一番現実的だと思います。
毎月管理画面を開いて数字を眺める代わりに、
「今月どうだった?」
とGeminiに聞く。
口コミ返信をゼロから考える代わりに、案を出してもらって人間が仕上げる。
営業時間の変更忘れがあれば教えてもらう。
こういうAIの使い方なら、小規模な会社や店舗でもすぐに仕事を楽にできそうです。


