Google WorkspaceのGeminiで何ができる?Gmail・Docs・Driveをまたいで仕事するAIへ【2026年版】

AI・WEB制作

ChatGPTやGeminiを仕事で使っている人はかなり増えました。

でも、これまでの生成AIは基本的に、

「質問する」

「回答してもらう」

「文章を作ってもらう」

という使い方が中心でした。

そしてAIが作った文章をコピーしてGmailへ貼る。

メールをコピーしてAIへ貼る。

Driveから資料を探してAIへアップロードする。

結局、人間がアプリ間を行ったり来たりしていました。

2026年、Google WorkspaceのGeminiはこの段階からかなり先へ進み始めています。

Googleは2026年9月9日、Gmail、Drive、Docs、Slides、ChatなどをまたいでGeminiが仕事を進める新しい機能を発表しました。

たとえば、

  • メールのやり取りから企画書を作る
  • Driveの資料から表を作る
  • Google Docsからメールを作って送る
  • 文章をプレゼン資料へ変換する
  • Chatの会話から進捗資料を作る

といった作業です。

今回は、2026年9月時点のGoogle公式情報をもとに、Google WorkspaceのGeminiが何をできるようになったのかを整理します。

  1. Google WorkspaceのGeminiとは?
  2. 何がそんなに変わったの?
  3. ① GmailのメールからGoogle Docsを作れる
  4. メールをコピペしてChatGPTへ貼る作業が減る
  5. ② Google Docsからそのままメールを作って送れる
  6. 勝手にメールを送られるの?
  7. ③ Driveの資料からGoogle Sheetsを作れる
  8. 制作会社なら案件管理にも使えそう
  9. ④ Google DocsからSlidesを作れる
  10. AIでプレゼン資料を作るだけなら珍しくない
  11. ⑤ Google Chatの会話からプレゼン資料を作れる
  12. CalendarやGoogle Tasksまで操作できる
  13. Geminiは自分の仕事をどこまで知っている?
  14. 毎回長いプロンプトを書く必要も減っていく
  15. 2026年9月には「Skills」まで登場
  16. 「毎回このプロンプトをコピペ」が減る
  17. AIで「属人化」を減らせる可能性がある
  18. Google Workspaceを使っている会社ほど恩恵が大きい
  19. Google WorkspaceとGeminiアプリは同じ?
  20. どのプランで使える?
  21. Business Starterでは全部使えない?
  22. 会社のメールや資料をAIに読ませても大丈夫?
  23. AI導入前にDriveの権限を整理した方がいい
  24. 「AIを導入する」より「仕事をAIが使える状態にする」
  25. 小さな会社ほど効果が大きい可能性もある
  26. 個人事業主でも使える?
  27. 何でもAIに任せればいいわけではない
  28. AIに仕事を奪われるより「コピペ仕事」が減っていく
  29. AIサービス単体より「普段使う仕事道具」にAIが入る時代へ
  30. まとめ|Geminiは「質問するAI」から「仕事をつなぐAI」へ
  31. 参考:Google公式情報

Google WorkspaceのGeminiとは?

Google Workspaceは、

  • Gmail
  • Google Drive
  • Google Docs
  • Google Sheets
  • Google Slides
  • Google Meet
  • Google Chat
  • Google Calendar

などをまとめたGoogleの仕事向けサービスです。

以前からこれらのアプリにはGeminiが組み込まれていました。

メールを要約する。

文章を書く。

資料を要約する。

表を作る。

これだけでも便利です。

しかし2026年は、単に各アプリの中でAIを使うだけではなくなってきました。

複数のWorkspaceアプリをまたいでGeminiが仕事を進める方向へ変わっています。

何がそんなに変わったの?

一番大きいのは、AIへ必要な情報を人間が毎回集めなくてもよくなってきたことです。

たとえば、

「A社とのこれまでのやり取りをまとめて提案資料を作って」

とします。

従来なら、

  1. Gmailからメールを探す
  2. Driveから資料を探す
  3. Google Chatを確認する
  4. 必要な情報をコピーする
  5. AIへ渡す
  6. 生成された文章をDocsへ移す

という作業が必要でした。

Google Workspaceの新しいGeminiでは、権限のあるWorkspace内の情報を使いながら、こうした作業を横断的に処理できます。

① GmailのメールからGoogle Docsを作れる

かなり実用的なのがこれです。

長いメールのやり取りがある。

関連資料はDriveにもある。

そこから、

「この案件の概要、目的、決定事項、今後やることをまとめた資料を作って」

とGeminiへ指示します。

するとGeminiがメールスレッドだけでなく、許可された関連情報も参照しながら内容を整理し、Google Docsを作成できます。

メールを要約するだけではなく、その情報を使って次の成果物まで作るところがポイントです。

メールをコピペしてChatGPTへ貼る作業が減る

生成AIを仕事で使っていると、意外と多いのがコピペです。

メールをコピー。

AIへ貼る。

「まとめて」と入力。

回答をコピー。

Google Docsへ貼る。

AIを使っているのに、人間が情報の運び屋になっています。

Workspace内でGeminiが動くようになると、この作業をかなり減らせます。

② Google Docsからそのままメールを作って送れる

逆方向もできます。

Google Docsで企画書や報告書を作った。

次に、その内容を関係者へメールで送る。

普通なら、

  1. Docsを読む
  2. 要点をまとめる
  3. Gmailを開く
  4. メールを書く
  5. 送信する

という流れです。

新しいGeminiではDocsの内容をもとにメール文を作り、確認後にDocsから直接送信できます。

「文章を書くAI」から「次の仕事までつなげるAI」へ変わってきています。

勝手にメールを送られるの?

ここは気になると思います。

Googleが紹介しているDocsからのメール送信例では、Geminiがメールを作成したあと、ユーザーが内容を確認し、宛先を追加して送信します。

つまり、何でもAIが勝手に社外へ送信するという話ではありません。

AIに仕事を任せられる範囲が広がっても、重要な外部送信は人間が確認する運用にした方がいいでしょう。

③ Driveの資料からGoogle Sheetsを作れる

Google Driveに、

  • 見積書
  • 仕様書
  • 商品資料
  • 価格表
  • PDF

などが入っているとします。

これまでなら資料を一つずつ開き、必要な数字を拾ってExcelやSheetsへ入力していました。

Geminiでは、Driveで開いているフォルダなどをもとに情報を整理し、構造化されたGoogle Sheetsを作成できます。

Google公式では、資料内のコストや仕様などを抽出し、表として整理する例が紹介されています。

制作会社なら案件管理にも使えそう

たとえばWEB制作なら、案件フォルダの中に、

  • 見積書
  • 原稿
  • サイトマップ
  • 打ち合わせ資料
  • 修正指示

などが入っています。

そこから、

「ページ名、原稿状況、画像支給状況、確認状況を一覧にして」

といった表を作れるようになれば、案件管理の初期作業をかなり減らせます。

もちろん資料の形式や情報量によって精度は変わるので、人間による確認は必要です。

④ Google DocsからSlidesを作れる

これも制作系の仕事では使いやすそうです。

Google Docsに企画書がある。

でも打ち合わせではスライドで説明したい。

これまではDocsの文章を読みながら、

  • タイトル
  • 見出し
  • 要点
  • 画像

をSlidesへ組み直していました。

GeminiではDocsの文章から重要なポイントを抽出し、編集可能なGoogle Slidesを生成できます。

さらにGoogleは、チームのブランドガイドラインやテンプレートを参照してビジュアルスタイルを反映する例も紹介しています。

AIでプレゼン資料を作るだけなら珍しくない

AIでスライドを作るサービス自体は以前からあります。

今回面白いのは、

普段仕事で使っているGoogle DocsやDriveの中から、そのまま資料へつなげられること

です。

別のAIサービスへ資料をアップロードする。

生成されたPowerPointをダウンロードする。

Google Driveへ戻す。

という作業が減ります。

⑤ Google Chatの会話からプレゼン資料を作れる

Google Chatでプロジェクトの話をしている。

上司から、

「この案件の進捗をまとめて」

と言われる。

これまでは過去のChat、メール、Driveを見ながら進捗資料を作っていました。

GeminiではChatから指示して、関連する情報を集め、Slidesのたたき台を作成できます。

Google公式では、プロジェクトのChat、Gmail、タスクなどから最新情報を集め、複数ページのプレゼン資料を生成する例が紹介されています。

CalendarやGoogle Tasksまで操作できる

ファイル作成だけではありません。

Googleは、WorkspaceのGeminiから、

  • 空いている時間を探す
  • 会議を予定する
  • スケジュールの競合を調整する
  • リマインダーを登録する
  • Google Tasksへタスクを追加する

といった処理もできると案内しています。

Google Workspace全体が、一つのAIにつながった仕事環境になり始めています。

Geminiは自分の仕事をどこまで知っている?

ここで重要になるのがWorkspace Intelligenceです。

Googleは2026年、Workspace Intelligenceという仕組みを展開しています。

Gmail、Drive、Docs、Chatなどに散らばった仕事の情報をもとに、Geminiが現在の仕事の文脈を理解するための仕組みです。

これまでAIへ、

「A社とはこういう会社で、前回こういう話をして、資料はこれで……」

と長い説明をしていた。

その前提情報をWorkspace側から取得できるようになってきています。

毎回長いプロンプトを書く必要も減っていく

生成AIを使うと、

「良いプロンプトを書かないと良い回答が出ない」

と言われます。

確かに指示の仕方は重要です。

でも毎回、

  • 会社情報
  • 顧客情報
  • 案件の経緯
  • 文章のトーン
  • 過去資料

を説明するのは面倒です。

Workspace Intelligenceによって仕事の背景をAIが参照できれば、人間が説明する情報量を減らせます。

2026年9月には「Skills」まで登場

さらにGoogleは2026年9月16日、Google WorkspaceのSkillsを発表しました。

Skillsは簡単に言えば、

会社やチーム独自の仕事のやり方をGeminiへ再利用させる仕組み

です。

たとえば、

  • 自社の文章トーン
  • 提案書の作り方
  • ブランドルール
  • 契約書のフォーマット
  • 進捗報告の形式

などを再利用可能な指示として設定できます。

「毎回このプロンプトをコピペ」が減る

生成AIを会社で使っていると、

「このプロンプト使うといいよ」

とテキストファイルや社内チャットで共有することがあります。

でも人によって少しずつ書き換えたり、古いバージョンを使ったりします。

Skillsでは、チームで使う指示やルールを共有できます。

AIへの指示そのものが、会社の共有資産になっていくイメージです。

AIで「属人化」を減らせる可能性がある

小さな会社では、

「この仕事は○○さんしか分からない」

ということがよくあります。

見積書の作り方。

顧客へのメール。

報告書の形式。

提案資料の構成。

本人の頭の中にはルールがある。

でも会社には残っていない。

Skillsのような仕組みを使えば、そのノウハウをAIが使える形に整理できる可能性があります。

Google Workspaceを使っている会社ほど恩恵が大きい

Gemini単体だけを見ると、ChatGPTやClaudeなど他にも高性能なAIがあります。

ただしGoogle Workspaceには別の強みがあります。

すでに会社の仕事がそこにあることです。

メールはGmail。

資料はDrive。

文章はDocs。

表はSheets。

予定はCalendar。

会議はMeet。

これらをすでに使っている会社なら、AIへ情報を移動させる必要がありません。

Google WorkspaceとGeminiアプリは同じ?

少し分かりにくいところです。

Geminiには単体のGeminiアプリもあります。

一方、Google WorkspaceではGmailやDocsなどの中にGeminiが組み込まれています。

今回紹介しているのは、主にWorkspace内の情報やアプリを横断して利用するGemini機能です。

利用できる機能は契約プランによって異なります。

どのプランで使える?

Googleが2026年9月9日に発表したWorkspace横断の新しいエージェント機能は、主に、

  • Business Standard
  • Business Plus
  • Enterprise Standard
  • Enterprise Plus
  • Google AI Pro
  • Google AI Ultra
  • Google AI Pro for Education

などの対象ユーザーへ順次展開されています。

Google Workspaceを契約していれば、すべてのGemini機能が全プランで使えるわけではありません。

また、機能によって提供開始時期や対応言語、管理者設定などが異なります。

実際に利用するときはGoogle公式の最新情報を確認してください。

Business Starterでは全部使えない?

Google Workspace Business StarterでもGemini関連機能はあります。

ただし、高度なWorkspace横断機能にはBusiness Standard以上が必要なものがあります。

「Geminiが付いているから全部同じ」ではありません。

AI機能を目的にWorkspaceのプランを選ぶ場合は、使いたい機能まで確認した方がいいでしょう。

会社のメールや資料をAIに読ませても大丈夫?

ここも仕事利用では重要です。

GoogleはGoogle Workspaceの企業向けデータについて、組織のデータ、プロンプト、生成された回答をGeminiモデルのトレーニングや改善へ利用しないと説明しています。

また、ユーザーがアクセスできるWorkspaceデータの範囲内でGeminiが情報を利用します。

ただし、

AIだから何でも社内情報へアクセスさせていい、という意味ではありません。

Driveの共有権限自体が適当なら、AI以前に情報管理の問題があります。

AI導入前にDriveの権限を整理した方がいい

これは今後かなり重要になると思います。

これまでは、

「Driveに入っているけど誰も見ないからまあいいか」

で済んでいたファイルもあるかもしれません。

AIが社内情報を横断して探せるようになると、アクセス権限の設定がそのままAIの参照範囲に影響します。

だから、

  • 誰でも見られるDrive
  • 退職者が残っている共有設定
  • 不要な外部共有
  • 個人情報を含むファイル

などは見直した方がいいでしょう。

「AIを導入する」より「仕事をAIが使える状態にする」

ChatGPTやGeminiを契約するだけなら簡単です。

でも本当に仕事を効率化しようとすると、別の問題が出てきます。

ファイル名がバラバラ。

Driveのフォルダがぐちゃぐちゃ。

顧客情報が個人のパソコンにしかない。

仕事のルールが誰かの頭の中にしかない。

この状態ではAIも使いにくい。

AI時代になるほど、会社の情報整理や業務ルールの標準化が重要になると思います。

小さな会社ほど効果が大きい可能性もある

こういうAI機能を見ると、大企業向けに感じるかもしれません。

でも個人的には、小さな会社にもかなり相性がいいと思います。

中小企業や少人数の会社では、一人が、

  • 営業
  • 見積もり
  • 資料作成
  • メール
  • スケジュール
  • 顧客対応

を兼任することがあります。

一人の仕事が複数のアプリへまたがっているからです。

そこをAIがつないでくれるなら、専用システムを作らなくても効率化できる可能性があります。

個人事業主でも使える?

もちろん使えます。

たとえば一人で仕事をしていても、

「先月のA社とのメールとDriveの資料を確認して、次回打ち合わせ用の要点をまとめる」

「この企画書からクライアントへの確認メールを作る」

「案件フォルダから進捗管理表を作る」

といった使い方ができます。

むしろ事務スタッフがいない個人事業主ほど、こうした細かい作業をAIへ渡せるメリットはあります。

何でもAIに任せればいいわけではない

便利になるほど、確認も重要になります。

特に、

  • 見積金額
  • 契約内容
  • 納期
  • 顧客への約束
  • 社外へ送るメール

などは人間が確認した方がいいでしょう。

AIは情報を集めて資料を作る速度は速い。

でも、間違った情報をもっともらしくまとめる可能性がゼロになるわけではありません。

AIに仕事を奪われるより「コピペ仕事」が減っていく

生成AIの話になると、

「AIに仕事を奪われる」

という話になりがちです。

でも現時点で実際に減っているのは、もっと地味な作業だと思います。

メールをコピーする。

資料を探す。

表へ転記する。

会議内容をまとめる。

同じ内容を別形式の資料へ作り直す。

AIが最初に奪ってくれるのは「仕事」ではなく「仕事の間にある面倒な作業」かもしれません。

AIサービス単体より「普段使う仕事道具」にAIが入る時代へ

これまでは、

仕事をする → AIを開く → 質問する → 仕事へ戻る。

という流れでした。

これからは、

Gmailを使っていたらそこにAIがいる。

Docsを書いていたらそこにAIがいる。

Driveを開いたらそこにAIがいる。

という形になります。

わざわざ「AIを使う」という感覚自体が薄くなっていくと思います。

まとめ|Geminiは「質問するAI」から「仕事をつなぐAI」へ

2026年9月、Google WorkspaceのGeminiはさらに大きく変わりました。

Gmail、Drive、Docs、Slides、Chatなどを横断し、

  • メールから資料を作る
  • Docsからメールを送る
  • Driveから表を作る
  • 文章からプレゼンを作る
  • Chatから進捗資料を作る
  • 予定やタスクを管理する

といった仕事ができるようになっています。

さらにSkillsによって、会社独自のルールやノウハウをAIへ共有する仕組みも登場しています。

AIへ何を質問するかを考える段階から、どの仕事をAIへ渡すかを考える段階へ変わり始めています。

ただしAIが便利になるほど、Driveの権限管理や社内ルールも重要になります。

AIを導入するだけではなく、

「会社の情報をAIが安全に使える状態にする」

ところまで含めて考えた方がいいでしょう。

Google Workspaceをすでに仕事で使っているなら、今後はGemini単体の性能だけではなく、GmailやDriveにある普段の仕事をどこまでそのままAIへ任せられるかを見ていくと面白いと思います。

参考:Google公式情報

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