独自ドメインを取得しようと思って調べると、「初年度0円」「1円から取得可能」といった広告がたくさん出てきます。
同じ「.com」なのに、取得する会社によって料金が違う。
では、一番安いところで取得すればいいのでしょうか。
結論から言うと、独自ドメインは初年度の取得料金だけで選ばない方がいいと思います。
理由は簡単です。
ドメインは一度取得して終わりではなく、使い続ける限り更新費用が発生するからです。
特に会社のホームページやネットショップ、事業用のメールアドレスに使うドメインなら、5年、10年と利用する可能性があります。
初年度に数百円安く取得できても、毎年の更新料金が高ければ、長期的には割高になるかもしれません。
さらに、ドメイン管理会社によって料金体系やサーバーとの連携、DNS設定、管理機能などにも違いがあります。
独自ドメインを新規取得するなら、まずはXServerドメインを候補にするのがおすすめです。
取得料金だけでなく更新料金が分かりやすく、維持調整費などの追加料金がないため、長期的な費用を比較しやすいのが理由です。
ただし、ロリポップ!などの関連サービスを利用するならムームードメイン、複数のドメインを管理したいならお名前.comも選択肢になります。
重要なのは「どこが一番安く取得できるか」ではなく、「何年間、どのように使うのか」です。
今回は2026年10月10日時点の公式情報をもとに、国内の代表的なドメイン取得サービス3社を比較します。
また、2026年10月9日に発表されたXServerドメインの料金改定についても反映し、5年間利用した場合の費用や、契約前に確認したいポイントを整理しました。
独自ドメイン取得はどこがおすすめ?まずは3社を比較
国内で独自ドメインを取得するなら、候補になるのが次の3サービスです。
- XServerドメイン
- お名前.com
- ムームードメイン
いずれも「.com」「.jp」などの独自ドメインを取り扱っています。
ただし、料金体系や関連サービスとの連携には違いがあります。
3社の特徴を比較
| 比較項目 | XServerドメイン | お名前.com | ムームードメイン |
|---|---|---|---|
| 初年度の割引 | 対象ドメインで初回無料特典あり | 対象ドメインで割引あり | 対象ドメインで割引あり |
| 更新料金 | 公式料金表で確認可能 | 公式料金表で確認可能 | 公式料金表で確認可能 |
| サービス維持調整費 | なし | あり | あり |
| DNS設定 | 対応 | 対応 | 対応 |
| ドメイン移管 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 関連サービス | エックスサーバーなど | お名前.comのサーバーなど | ロリポップ!など |
| おすすめの人 | 料金の分かりやすさを重視する人 | 複数ドメインを管理したい人 | 関連サービスとまとめたい人 |
※料金や割引条件はドメインの種類、契約状況、キャンペーンによって変わります。
ここから、それぞれの特徴を詳しく見ていきます。
XServerドメイン|料金の分かりやすさを重視するなら
XServerドメインは、エックスサーバー株式会社が提供するドメイン取得サービスです。
特徴は、表示されているドメイン料金以外に、サービス維持調整費などが加算されない料金体系です。
2026年10月10日時点では、初めてXServerドメインを利用する人を対象に、対象ドメインのうち1つを0円で取得できる特典があります。
ただし、適用条件があり、すべての人が無料で取得できるわけではありません。
また、2026年10月9日には、一部ドメインの更新料金・移管料金を2026年11月9日から改定することが発表されました。
代表的な「.com」の更新料金は次のように変更されます。
| 項目 | 料金(税込) |
|---|---|
| 2026年11月8日までの更新料金 | 1,721円/年 |
| 2026年11月9日以降の更新料金 | 1,750円/年 |
値上げはありますが、料金体系が比較的シンプルなので、長期的な費用を計算しやすいサービスです。
また、エックスサーバーを利用する場合は、ドメインとサーバーの管理をまとめやすいメリットもあります。
向いている人
- 初めて独自ドメインを取得する人
- 更新料金を分かりやすく管理したい人
- WordPressでブログやホームページを作る人
- エックスサーバーを利用する予定の人
一方、すでに別のドメイン管理会社で問題なく運用しているなら、無理に移管する必要はありません。
年間数百円の違いより、移管作業の手間や設定変更のリスクが大きい場合もあるからです。
お名前.com|複数ドメインの管理も候補に
お名前.comは、GMOインターネットグループが提供するドメイン取得サービスです。
「.com」「.jp」などの一般的なドメインだけでなく、さまざまな種類のドメインを取り扱っています。
初年度の取得料金が安くなるキャンペーンもあります。
ただし、注意したいのが更新料金です。
2026年10月時点の公式料金表では、通常の「.com」更新料金は1,408円(税込)と案内されています。
しかし、実際には対象料金へサービス維持調整費が加算されます。
2026年10月1日からのドメイン関連のサービス維持調整費は25.50%です。
そのため、料金表の1,408円だけを見て、年間の支払額だと判断しない方がいいでしょう。
なお、保有ドメイン数や過去の契約条件などによって、適用される料金が異なる場合もあります。
向いている人
- さまざまな種類のドメインを検討したい人
- 複数ドメインの管理を考えている人
- すでにお名前.comでドメインを管理している人
- 契約条件や更新料金を自分で確認できる人
複数ドメインを保有する場合には、保有数による料金条件も比較対象になります。
ただし、割引や優待があるからといって、必ず他社より安くなるとは限りません。
ムームードメイン|関連サービスとまとめたい人に
ムームードメインは、GMOペパボ株式会社が提供するドメイン取得サービスです。
ロリポップ!レンタルサーバーなど、関連サービスとの組み合わせを検討しやすいのが特徴です。
2026年10月時点の公式料金表では、「.com」の取得料金が750円、更新料金が1,728円(税込)と案内されています。
ただし、こちらもサービス維持調整費があります。
2026年10月の料率は25.50%です。
公式案内によると、サービス維持調整費は税抜のドメイン価格に対して計算され、実際の支払額は請求画面で確認する必要があります。
また、ムームードメインでは、対象サービスとの組み合わせによってドメインの取得・更新費用が無料になる特典も用意されています。
ただし、無料特典には対象プランや契約期間、自動更新などの条件があります。
サーバーを解約したり、特典の適用条件から外れたりすると、ドメインの更新費用が発生する場合があります。
向いている人
- ロリポップ!などの関連サービスを利用する人
- ドメインとサーバーをまとめて管理したい人
- 対象サービスとのセット特典を活用したい人
関連サービスを利用する予定なら、ドメイン単体の料金だけでなく、セット契約による費用も比較してみるといいでしょう。
ドメイン料金は初年度ではなく5年間の総額で比較する
ドメイン取得サービスを比較するとき、一番注意したいのが料金の見方です。
たとえば、初年度0円で取得できるドメインがあったとします。
一方、別の会社では初年度750円。
これだけを見ると、0円の方がお得に感じます。
しかし、2年目以降の更新料金が違えば、長期的な支払額は変わります。
.comを5年間利用した場合の試算
2026年10月10日時点の公式料金を参考に、5年間利用した場合の費用を計算してみます。
なお、これは現在公表されている料金や改定予定額が、その後も変わらないと仮定した試算です。
将来の料金を保証するものではありません。
| サービス | 初年度の想定 | 更新料金の計算条件 | 5年間の試算 |
|---|---|---|---|
| XServerドメイン | 0円 | 1,750円×4年 | 7,000円 |
| お名前.com | 0円 | 1,408円×4年+調整費25.50% | 約7,068円 |
| ムームードメイン | 750円 | 1,728円×4年+調整費25.50% | 約9,616円 |
※XServerドメインは2026年11月9日からの改定後料金を使用しています。
※初年度の料金は各社の対象条件を満たした場合を想定しています。
※お名前.com・ムームードメインは2026年10月のサービス維持調整費25.50%が継続すると仮定しています。実際には税抜金額を基準とした計算や端数処理が行われるため、請求額と若干異なる可能性があります。
※オプション料金、特別価格のドメイン、将来の価格改定などは含めていません。
この試算で分かるのは、初年度の取得料金だけでは、長期的にどのサービスが安いか判断できないということです。
また、今回の条件ではXServerドメインとお名前.comの差は大きくありません。
そのため、料金だけでなく、管理のしやすさや関連サービスとの連携まで含めて選ぶ方が合理的でしょう。
年間数百円の差なら管理のしやすさも重要
たとえば、年間の更新料金が300円違うとします。
5年間では1,500円の差です。
もちろん安い方がいいのですが、そのために複雑な管理や設定変更が必要になるなら、必ずしも得とは限りません。
特に事業用ドメインなら、ドメインが正常に利用できることの方が重要です。
ホームページが表示されなくなったり、メールが届かなくなったりすれば、年間数百円の差より大きな損失につながる可能性があります。
5年間の総額 = 初年度取得料金 + 2〜5年目の更新料金 + 追加費用
更新料金は将来変更される可能性があるため、現在の料金による参考値として計算します。
初年度のキャンペーン価格だけでなく、通常更新料金と追加費用を必ず確認しましょう。
.com・.jp・.co.jpはどれがおすすめ?ドメインの種類も重要
ドメイン取得サービスを選ぶ前に、もう一つ決めておきたいことがあります。
それは、どの種類のドメインを取得するかです。
たとえば、同じ名前でも、
- example.com
- example.jp
- example.co.jp
では取得条件や料金が違います。
.com|ブログ・事業・ネットショップなど幅広く使える
特にこだわりがなければ、まず「.com」を候補にしていいと思います。
ブログ、企業サイト、ネットショップ、サービスサイトなど、用途を限定せず使いやすいドメインです。
取得に特別な法人資格などは必要ありません。
ただし、人気のある名前はすでに取得されていることも多いため、希望する文字列が空いているか確認する必要があります。
.jp|日本向けの事業やサービスに
「.jp」は日本のドメインです。
JPRSの公式情報によると、日本国内に住所がある個人や組織が登録できます。
日本国内向けの事業やサービスで利用する場合に候補になります。
ただし、「.jpだからSEOで必ず有利になる」というわけではありません。
検索順位はドメインの種類だけで決まるものではないため、名前の分かりやすさやブランドとの相性も考えましょう。
.co.jp|日本国内の法人向け
日本国内の法人がコーポレートサイトを作る場合は、「.co.jp」も候補になります。
ただし、.co.jpは誰でも自由に取得できるドメインではありません。
登録できる組織には条件があり、原則として1組織につき1つというルールがあります。
例外制度もありますが、一般的な「.com」とは取得条件が違うことを理解しておきましょう。
また、.co.jpを利用したからといって、その会社の信頼性や事業内容が保証されるわけではありません。
法人向けの登録条件があるという特徴を、会社のドメイン選びの判断材料にするのが適切です。
用途別のおすすめ
| 用途 | 候補 | 理由 |
|---|---|---|
| 個人ブログ | .com | 用途を選ばず使いやすい |
| アフィリエイトサイト | .com | 幅広いテーマで利用できる |
| 個人事業主のサイト | .com / .jp | 事業名や対象地域に合わせやすい |
| 法人のコーポレートサイト | .co.jp / .com / .jp | 法人の登録条件やブランド方針で選べる |
| ネットショップ | .com / .jp | ブランド名との組み合わせを考えやすい |
ドメインの種類によってSEOの成果が決まるわけではありません。
まずは、利用者が覚えやすく、事業内容やブランドに合った名前を選ぶことを優先しましょう。
ドメインとレンタルサーバーは同じ会社で契約した方がいい?
独自ドメインを取得するとき、よく迷うのがレンタルサーバーとの組み合わせです。
たとえば、
- ドメインはお名前.com、サーバーはエックスサーバー
- ドメインはムームードメイン、サーバーはロリポップ!
- ドメインもサーバーもエックスサーバー関連サービス
といった組み合わせが考えられます。
結論として、ドメインとサーバーは別の会社で契約しても問題ありません。
ただし、初心者なら同じ会社、または連携しやすいサービスにまとめるメリットがあります。
同じ会社にまとめるメリット
一番のメリットは、管理する場所を減らせることです。
ドメインとサーバーを別々に契約すると、それぞれの管理画面で設定や更新を行う必要があります。
契約更新の時期も違うかもしれません。
同じサービス群にまとめれば、管理の手間を減らせる場合があります。
また、ドメインとサーバーをセットで契約することで、ドメインの取得・更新料金が無料になる特典が用意されていることもあります。
無料特典は「何が無料なのか」を確認する
ここは注意したいところです。
「独自ドメイン永久無料」という表現を見ると、ドメインを一度取得すれば、その後はずっと無料で利用できるように感じるかもしれません。
しかし、多くの場合は対象となるサーバー契約などを継続することが条件です。
たとえば、エックスサーバーの独自ドメイン永久無料特典には、プランや契約期間、自動更新などの条件があります。
2026年10月時点では、スタンダードプランで特典を利用する場合、12か月以上の契約などが条件になります。
また、対象となるドメインの種類や無料で利用できる個数も、プランによって異なります。
サーバーを解約した場合などには、ドメインの更新費用が発生する可能性があります。
つまり、ドメインが無料だからといって、サーバー契約全体が安いとは限りません。
ドメイン代だけでなく、サーバー代を含めた総額で比較することが重要です。
すでにサーバーを契約しているなら無理に変更しない
すでにレンタルサーバーを利用しているなら、ドメインの取得先を変更するためだけにサーバーを乗り換える必要はありません。
ドメインとサーバーは別々に管理できます。
ドメインの取得先が違っても、適切にDNS設定を行えば利用可能です。
新しくブログを始める場合と、すでに運営しているサイトでは、選び方が違うわけです。
仕事用メールに使うならDNS設定も確認する
独自ドメインは、ホームページだけに使うものではありません。
会社や事業のメールアドレスにも利用できます。
たとえば、
info@example.com
contact@example.com
といったメールアドレスです。
ここで重要なのが、DNS設定です。
ドメイン取得とメールサービスの契約は別
独自ドメインを取得しただけで、必ずメールアドレスが利用できるわけではありません。
メールを送受信するには、対応するメールサービスやサーバーが必要です。
たとえば、Google WorkspaceやMicrosoft 365などのサービスを利用する方法があります。
また、レンタルサーバーに付属するメール機能を利用する方法もあります。
どちらを選ぶかは、メールの利用人数、必要な容量、共有機能、管理方法などによって変わります。
メールを使うなら確認したいDNSレコード
| DNSレコード | 主な役割 |
|---|---|
| A / AAAA | ドメイン名とサーバーのIPアドレスを関連付ける |
| CNAME | 別のホスト名を参照させる |
| MX | メールの配送先を指定する |
| TXT | SPFや各種サービスの認証情報などを設定する |
| DKIM関連レコード | メールの電子署名を検証するための公開鍵情報を設定する |
| DMARC | メール認証に失敗した場合の扱いやレポート先などを指定する |
これらをすべて自分で設定する必要があるとは限りません。
利用するメールサービスやサーバーによって、必要な設定が変わります。
ただし、ドメイン管理会社を変更するときには、現在どこでDNSを管理しているのか確認しておくことが重要です。
ドメインを移管してもメールサービスを変更する必要はない
たとえば、ドメインをお名前.comからXServerドメインへ移管するとします。
そのドメインでGoogle Workspaceのメールを利用している場合でも、ドメイン管理会社の変更とメールサービスの変更は別の作業です。
適切にDNS設定を維持できれば、メールサービス自体を乗り換える必要はありません。
ただし、移管時にネームサーバーやDNSレコードが変更されると、メールの送受信に影響する可能性があります。
そのため、移管前には現在のDNS設定を確認しておきましょう。
ドメイン管理会社を変更することと、ネームサーバーを変更することは別です。
移管時にネームサーバーが維持されるか、DNSレコードがそのまま利用できるかを確認しましょう。
特に業務用メールを利用している場合は、MX・SPF・DKIM・DMARCなどの設定を事前に控えておくと安心です。
独自ドメインを契約する前に確認したい7つのポイント
料金とドメインの種類が決まったら、すぐに契約したくなるかもしれません。
ただし、契約前にもう少し確認しておきたいことがあります。
特に事業用ドメインなら、取得後の管理まで考えておくことが重要です。
1. 契約者は誰になるのか
会社のホームページに使うドメインなら、基本的には会社側で契約情報を管理できる状態にしておきたいところです。
制作会社へ取得を依頼する場合も、契約名義や管理権限、更新方法を確認します。
詳しくはホームページのサーバーとドメインは自分で契約すべき?でも解説しています。
2. 自動更新は設定できるか
ドメインには有効期限があります。
期限までに更新できなければ、ホームページやメールが利用できなくなる可能性があります。
そのため、事業用ドメインでは自動更新の設定を検討した方がいいでしょう。
ただし、自動更新を有効にしていても、登録しているクレジットカードの有効期限切れや決済エラーが起こる可能性があります。
更新通知が届くメールアドレスも確認しておきましょう。
3. 更新料金はいくらか
初年度の取得料金だけでなく、2年目以降の更新料金を確認します。
サービス維持調整費やオプション料金がある場合は、それらを含めた総額で比較します。
4. Whois情報の公開方法はどうなっているか
ドメインには登録者に関する情報が管理されています。
Whois情報公開代行などの仕組みを利用できる場合もありますが、対象ドメインやサービスによって条件が異なります。
個人で取得する場合は、登録者情報の公開方法を確認しておきましょう。
5. DNS設定を自由に変更できるか
ホームページやメール、外部サービスを利用する際にはDNS設定が必要になる場合があります。
特に、Google WorkspaceやMicrosoft 365などを利用する予定なら、必要なレコードを設定できるか確認します。
6. 他社への移管は可能か
将来的にドメイン管理会社を変更する可能性もあります。
そのため、移管手続きや必要な認証情報、料金などを確認しておくと安心です。
ただし、ドメインの種類や登録状況によって、移管できない期間や条件があります。
7. 管理アカウントのセキュリティは十分か
ドメイン管理アカウントは、ホームページやメールの運用に関わる重要なアカウントです。
第三者に不正ログインされると、DNS設定を変更されるなどの被害につながる可能性があります。
可能であれば多要素認証を利用し、パスワードの使い回しも避けましょう。
また、管理者が退職した場合や担当者が変更された場合でも、必要な管理権限を引き継げるようにしておくことが重要です。
すでに取得したドメインは他社へ移管した方がいい?
ここまで読んで、現在のドメイン管理会社から別の会社へ乗り換えた方がいいのでは、と考えた人もいるかもしれません。
ただし、更新料金が少し安くなるという理由だけで移管する必要はありません。
移管を検討してもいいケース
たとえば、次のような場合です。
- 現在の更新料金が高い
- 複数のドメインをまとめて管理したい
- 現在の管理画面が使いにくい
- サーバーや関連サービスとの管理を整理したい
- 管理会社の変更が必要になった
こうした理由があるなら、移管を検討する価値があります。
移管しなくてもいいケース
一方で、現在のサービスに不満がなく、更新料金の差も小さいなら、そのまま利用する方法もあります。
特に、業務用メールや複数の外部サービスを利用している場合は、DNS設定の確認が必要です。
年間数百円の節約のために、運用中のシステムへ不要なリスクを増やす必要はありません。
取得直後は移管できない場合がある
「とりあえず初年度0円で取得して、すぐに安い会社へ移管すればいい」と考える人もいるかもしれません。
しかし、ドメインの種類によっては、取得直後の移管に制限があります。
ICANNの公式案内では、一般的なgTLDについて、新規登録から60日以内などは移管が制限される場合があると説明されています。
また、登録者情報の変更や移管直後にも制限が発生する場合があります。
JPドメインなどでは別のルールが適用されるため、実際の移管条件はドメインの種類と管理会社の案内を確認する必要があります。
結局どこで取得すればいい?目的別のおすすめと取得手順
ここまでの比較を踏まえて、実際にどこで取得するべきか整理します。
初めてブログやホームページを作るならXServerドメイン
特に利用したいドメイン管理会社が決まっていないなら、XServerドメインから検討するのがおすすめです。
理由は、更新料金が分かりやすく、維持調整費などの追加料金がないことです。
エックスサーバーを利用する予定なら、関連サービスとして管理をまとめやすい点もメリットになります。
ただし、ドメイン単体で契約するより、サーバーとセットにした方が安くなる場合もあります。
WordPressを新規開設するなら、サーバー契約とドメイン取得を別々に考えず、総額で比較してみてください。
ロリポップ!などを利用するならムームードメイン
ロリポップ!などの関連サービスを利用する予定なら、ムームードメインも候補になります。
対象となるプランや契約条件を満たせば、ドメインの取得・更新費用が無料になる特典を利用できる場合があります。
ただし、特典の対象外になった場合の更新料金まで確認しておきましょう。
複数ドメインを管理するならお名前.comも比較する
複数のサイトやブランドでドメインを管理する場合は、お名前.comも比較対象になります。
保有数に応じた料金条件などがあるため、実際の契約内容に合わせて確認しましょう。
ただし、サービス維持調整費を含めた支払総額で比較することが重要です。
独自ドメインを取得するまでの5ステップ
取得先が決まったら、次の順番で進めます。
- 希望するドメイン名を考える
事業名やブランド名など、長く使える名前を候補にします。 - 取得できるか検索する
すでに他の人が取得している名前は、原則として新規取得できません。 - ドメインの種類を決める
.com、.jp、.co.jpなど、用途や取得条件を確認します。 - 料金と契約条件を確認する
初年度料金、更新料金、追加費用、自動更新などを確認します。 - 取得後に必要な設定を行う
サーバーやメールサービスを利用する場合は、必要なDNS設定を行います。
また、希望するドメイン名が空いていても、既存の企業名や商標と衝突しないか確認しておきたいところです。
特に事業用ドメインなら、名前を決める段階で調べておくことをおすすめします。
まとめ|独自ドメインは取得料金より更新料金と管理のしやすさで選ぶ
独自ドメインを取得するとき、最初に目に入るのは取得料金だと思います。
初年度0円。
1円から取得可能。
こうした価格は確かに魅力的です。
ただ、ドメインは一度取得して終わりではありません。
ブログやホームページを運営する限り、長く使い続けることになります。
だからこそ、取得料金だけでなく、更新料金や追加費用まで確認しておきたいところです。
今回比較した3社について、選び方をまとめると次のようになります。
| 重視すること | おすすめの候補 |
|---|---|
| 料金体系の分かりやすさ | XServerドメイン |
| エックスサーバーとの連携 | XServerドメイン |
| ロリポップ!などとの連携 | ムームードメイン |
| 複数ドメインの管理 | お名前.comも比較 |
| すでに問題なく運用している | 現在の管理会社を継続する選択もあり |
特にこだわりがなく、これから独自ドメインを取得するなら、XServerドメインを最初の候補にしていいと思います。
ただし、すでに利用しているサーバーやメールサービス、ドメインの管理状況によって最適な選択は変わります。
また、年間数百円の料金差だけで、現在のドメイン管理会社を変更する必要もありません。
ドメインは、安く取得することより、長く安全に使い続けられることの方が重要です。
初年度の価格だけで判断せず、5年後、10年後も使うことを考えて選ぶ。
それが、後悔しにくい独自ドメインの選び方だと思います。
参考:公式情報
本記事の料金・仕様は2026年10月10日時点の公式公開情報をもとにしています。
- XServerドメイン|料金一覧
- XServerドメイン|2026年10月9日発表の料金改定
- お名前.com|ドメイン更新料金
- お名前.com|2026年10月のサービス維持調整費
- ムームードメイン|価格一覧
- ムームードメイン|2026年10月のサービス維持調整費
- JPRS|JPドメイン名の登録
- ICANN|ドメイン移管に関するFAQ
ドメインの取得料金・更新料金・キャンペーン・サービス維持調整費は変更される場合があります。実際の契約時には、必ず各社の最新料金と最終的な請求金額を確認してください。

